建て替えでも地盤調査をしましょう
横浜のマンションの杭問題が話題になり、地盤や補強工事への関心が高まっています。
地盤は建物を支える重要な部分です!
安心して暮らすためには、土地の地盤の強度を知り、弱い地盤だったときには適切な対処をする必要があります。
新築はもちろん、建て替えでも地盤調査は重要になります。
弱い地盤の上に家を建てると、地盤が家の重さに耐えられず不均衡に沈み、家が傾いてしまうことがあります。これを「不同沈下」といい、同沈下が起こると、壁に亀裂が入ったり、ドアや窓が開かなくなったり、めまいなど体に悪い影響が出たりします。
上記のようなことを防ぐために、地層の構成や土の強さを調べる地盤調査を行うことが必要になります。
地盤の強度は狭い範囲で変わることもあります。隣ご近似所が調査したときに強い地盤だったからと安心するのは危険です。きちんと調査しましょう。
同じ敷地内でも状態が違うこともあるため、1箇所ではなく建物の配置に合わせて周囲4点と中央1点の、5点を調査する方法が広く使われています。
新しい土地に新築する場合はもちろん、自宅を建て替える場合も地盤調査をおすすめします。
地盤調査をしていない、または、過去に地盤調査をしていても結果を示す書類が残っていない場合も地盤調査は必要になります。あらためて調査を行ってみたら、建て替え後の家では杭打ちなどの補強工事が必要、と判断されるケースがあります
地盤調査の方法
1.スウェーデン式サウンディング試験
これは、一戸建ての地盤調査の主流となっている方法です。
ロッド、スクリュー、錘などからなるスウェーデン式サウンディング試験装置を用いて、土の硬軟又は締まり具合を判定します。静的貫入抵抗を求める現位置試験方法の一つです。
1954年頃に建設省が河川堤防の地盤調査として導入し、1976年にはJIS規格に制定され、住宅建築の際の地盤調査に用いられています。
この方法では土質が判断できないため、実際の地盤の強度と診断された数値にずれが生じることがあります。
弱い地盤だと分からずに建ててしまえば家が傾く可能性があります。逆に強い地盤に、過剰な補強工事をすると必要のない費用をかけることになります。
だから、地盤を正確に把握することが大切なのです。
また、スウェーデン式サウンディング試験では正確にわからない地盤の強度を判断する指標の一つになる土質が分かる新技術には、地盤の強さを調べながら土のサンプルを採取する「ボーリング調査」があります。これは主にビルやマンションを建てる場合に使われている方法になります。
素敵なマイホームを手に入れるなら、きちんと地盤調査をしましょう。
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