さまざまな観点から見た、適切な湿度とは
日本は季節によって湿度がまったく異なる風土ですが、
『建築物衛生法』では、
「湿度40%以上70%以下」が適正な湿度として
規定されています。
バクテリア、ウイルス、真菌、ダニ、呼吸器系感染、
アレルギー鼻炎など、さまざまなファクターが、
湿度によってどのように影響を及ぼすかを
調査した結果でも、湿度が40%〜60%の時は、
悪影響が少ないことが分かっています。
逆に、湿度40%以下、または、60%以上の時は、上記のファクターが活発化したり、
健康に影響が出やすくなったりすることが分かっています。
本コラムでは、これからの梅雨の季節、特に気になる
カビの生育と湿度との関係について、お伝えします。
カビの生育
湿度が高ければ高いほど、カビの生育が早い事はご存知の通りですが、
カビの成長速度は湿度75%で、湿度100%時の半分、
55%以下となるとほとんど生育しなくなるそうです。
また、カビの生育には、湿度が70%以上になる時間の長さが影響していることが分かっています。
累積で30%以上の時間、湿度70%以上が保たれると真菌の生育速度は速くなるそうです。
浴室のカビでお困りの方は、浴室の湿度が低い時間を長く作るため、窓を開ける、
浴室乾燥機を付ける、等の対策を行ってみてはいかがでしょう?
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